外壁塗装の工事は、自力で行うこともできます。いわゆるDIYです。業者に依頼するよりは、費用も安く収まる傾向はあります。ただし自力で工事をする都合上、若干手間は大きくなる傾向があります。
塗る前の清掃と養生
ホームセンターなどに行けば、様々な塗料も販売されています。外壁塗装は、もちろんその塗料を塗っていく訳です。
その手順は数段階になり、清掃やコーキングや2度塗りなどを行う必要があります。その具体的な流れは、下記の通りです。
まず1段階目は、既存の外壁の清掃です。まずは一旦外壁の汚れを取り除いた上で、塗っていく必要があります。
2段階目は、壁に対する養生です。そもそも既存の外壁の一部分は、あまり塗りたくない事もあるでしょう。ですから塗料を塗っていく前に、まずはテープで保護しておく訳です。
基本的には、マスカーというテープで養生する事になります。たいていホームセンターで販売されています。
コーキングの作業
3段階目は、壁のコーキングに関する作業です。
既存の外壁によっては、ヒビが入っている事もあります。その上から塗料を塗っていくのは良くないので、一旦はコーキングで埋めていく事になります。
上述のマスカーと同じく、コーキングもホームセンターで購入できます。その際に1つ注意点があり、ポリウレタンのコーキングを購入するのが望ましいです。
というのもポリウレタン以外のコーキングにしてしまいますと、塗料が乗らない事が多いのです。塗ってみたところで、たいてい塗料が剥がれてしまうのです。
また建物によっては、すでにコーキングが施行済みの事もあります。その場合も、まずはコーキングを剥がしておく必要があります。たいていのコーキングは、劣化しているからです。
基本的にはペンチやカッターなどの器具を使用して、コーキングを剥がしていきます。その剥がす作業を怠ってはいけません。施工済みのコーキングの上から塗っていくのは、色々な問題点があるからです。もちろん剥がした後に、改めてコーキングを塗っていきます。
塗料を2度以上塗っていく
コーキングまで完了したら、いよいよ塗料を塗っていくのですが、回数は要注意です。2回だけ塗る事もあれば、3回塗るケースもあるからです。
基本的に塗料は、最低2度は塗る必要があります。1回だけ塗るのでは不十分なのです。
具体的に何回塗るかは、使用する塗料に左右されます。塗料の各製品は、それぞれ回数も異なるからです。大抵パンフレットに明記されていますから、確認しておくべきです。
それで何回塗るにしても、乾き具合は注意を要します。一旦塗料を塗ったら、完全に乾くまで待つ必要があります。
乾燥時間がどれぐらいになるかは、塗料によって異なります。その時間を守らないと、仕上がりが悪くなってしまう事もあるので、注意が必要です。
DIYと費用のメリット
上記のように塗料を塗っていく訳ですが、DIYには色々なメリットがあります。その1つは費用です。
外壁塗装は、専門業者に任せる選択肢もあります。塗装に詳しい専門業者に作業を代行してもらう訳ですが、全般的に費用が高く付く傾向があります。むしろDIYの方が格安なのです。
専門業者に任せると、100万円以上になる事もよくあります。しかしDIYなら、40万程度で収まる事も多いです。材料費は20万円程度で、足場代も20万円目安だからです。
誰かが家に来る事は無い
またDIYの場合は、誰かが自宅に来る事もありません。
もちろん専門業者の場合は、塗装業者の担当者が自宅に来ます。しかし誰かが自宅にあがるのは、少々不安な事もあるでしょう。その点DIYという方法なら、自分で作業を行う事になるので、安心です。
危険な場所に登るデメリット
ただしDIYには、デメリットもあります。作業によっては、やや危険だからです。
そもそも建物の外壁には、やや高い場所もあります。時には、その高い部分に塗料を塗る事もあるのです。
問題は、高所作業のリスクです。自分の身長よりも高い場所に登る事になりますから、やはり危険を伴います。うっかり落下してしまえば、大変な事になりかねません。
しかし業者に依頼する分には、特に落下の危険もありません。業者の担当者が、高所作業を代行してくれるからです。
やや時間がかかるデメリット
それとDIYには、所要日数に関するデメリットがあります。
自力で作業を行う場合、どうしても日数が長引いてしまう傾向があります。普段から平日は働いているサラリーマンなら、土日のみ作業をする事になるでしょう。全ての作業が完了するまでは、数ヶ月ほどかかってしまう傾向があります。
それに対して専門業者は、比較的早いです。数日や数週間ほどかけて作業を行いますが、さすがに数ヶ月もかかる事はありません。
挨拶がやや面倒
そして挨拶です。やはり隣近所の方々に、挨拶しておく必要があります。それが少々面倒だと感じられる事もあります。
業者に依頼する分には、本人が挨拶する訳ではありません。業者の担当者が、近隣の方々に挨拶してくれるからです。”